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EVENT
2025年06月19日
ロサンゼルス研修 vol.4
ハリウッドを望む小高い丘の上に、なだらかな斜面に寄り添うように、
フランク・ロイド・ライトが設計したホリーホックハウス(立葵の家)が建っています。
立葵はオーナーのバーンズドール夫人が好きだった花。
15ha(45,000坪)という広大な土地でライトがどのような家を設計したかを見ていきましょう!

ライト建築については過去のブログもご覧ください。
https://build-sekkeishitsu.co.jp/blog/post_102.html
https://build-sekkeishitsu.co.jp/blog/post_110.html
https://build-sekkeishitsu.co.jp/blog/post_118.html
簡単にライトの略歴を紹介。
1887年 シカゴでアドラー&サリヴァン建築事務所に入所
1893年 「ウインズロー邸」を設計
1905年 初来日
1910年 プレイリー・ハウス「ロビー邸」完成
1911年 ウィスコンシン州に設計工房「タリアセン」を建設
1916年 「帝国ホテル」の設計依頼を受ける
1917年 「ホリーホックハウス」を設計
1918年 「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」を設計
1921年 「ホリーホックハウス」完成「自由学園」を設計
1922年 「帝国ホテル」の完成を待たず帰国
1923年 「帝国ホテル」完成
1924年 「ヨドコウ迎賓館(旧出邑家住宅)」完成
1932年 「自叙伝」を刊行
1936年 ユーソニア・ハウス「ジェイコブス第一邸」完成
1937年 「カウフマン邸(落水荘)」完成
初期のライトといえばロビー邸を代表とするプレーリースタイルという水平を強調し横に横に伸びていくスタイルが有名です。
ヨーロッパではモダニズムが隆盛している中、
ライトは日本の文化に強く惹かれ、いわゆる浮世絵のようなジャポニズムの影響を強く受けます。
実際に7回も来日し、日本でいくつかの作品を残しています。
帝国ホテルは平等院鳳凰堂をモチーフとしていると言われていますし、
来日する中で日本の建築様式が彼の中で取り込まれていったのでしょう。
プレーリースタイルから変化し、新しい扉が開かれ、ホリーホックハウスへとつながります。





ぐるっと建物を半周しました。
低く抑えられたボリュームに葵の花をモチーフにした幾何学模様の装飾が飾られています。

建物の平面を見てみましょう。

中庭を中心に回廊式に部屋が配置されています。
そしてそれぞれの部屋が中庭と裏庭という両方とつながるようになっています。
もちろん西洋にもお庭を囲う建物を建築はたくさんありますが
外の中の距離感が近く、禅寺と方丈庭園の配置、広い縁側と庭という感覚に近いです。
この曖昧さが日本的だと思います。
中へ進んでいきましょう。

アプローチから玄関へ。

低く低く抑えられたエントランスロビー。

リビングルームの前室、ミュージックルーム。

ふっと外を見ると、列柱に沿った水路。


中庭に出る。

リビングルーム


暖炉のまわりにも水盤があったようです。


リビングよこのテラス

サンルームへの階段。ちょいみせがポイント。

巧みな床の段差や、部分によっては極端に低いと思われる天井で、ダイナミックに空間を切り替えながら連続させていく。
ニヤニヤが止まらない森。


書斎。随所に浮世絵や日本画が飾られている。

本来はベッドルーム。今はギャラリーとして使われている。

寝室横の朝食部屋。

裏庭を望む窓。
どこにいても庭と隣合わせ。


ダイニングとキッチン。

視覚的な調度品だけで無い、様式としての日本らしさを感じられたのは私だけでしょうか?
ライトの傑作。ホリーホックハウスでした。
フランク・ロイド・ライトが設計したホリーホックハウス(立葵の家)が建っています。
立葵はオーナーのバーンズドール夫人が好きだった花。
15ha(45,000坪)という広大な土地でライトがどのような家を設計したかを見ていきましょう!

ライト建築については過去のブログもご覧ください。
https://build-sekkeishitsu.co.jp/blog/post_102.html
https://build-sekkeishitsu.co.jp/blog/post_110.html
https://build-sekkeishitsu.co.jp/blog/post_118.html
簡単にライトの略歴を紹介。
1887年 シカゴでアドラー&サリヴァン建築事務所に入所
1893年 「ウインズロー邸」を設計
1905年 初来日
1910年 プレイリー・ハウス「ロビー邸」完成
1911年 ウィスコンシン州に設計工房「タリアセン」を建設
1916年 「帝国ホテル」の設計依頼を受ける
1917年 「ホリーホックハウス」を設計
1918年 「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」を設計
1921年 「ホリーホックハウス」完成「自由学園」を設計
1922年 「帝国ホテル」の完成を待たず帰国
1923年 「帝国ホテル」完成
1924年 「ヨドコウ迎賓館(旧出邑家住宅)」完成
1932年 「自叙伝」を刊行
1936年 ユーソニア・ハウス「ジェイコブス第一邸」完成
1937年 「カウフマン邸(落水荘)」完成
初期のライトといえばロビー邸を代表とするプレーリースタイルという水平を強調し横に横に伸びていくスタイルが有名です。
ヨーロッパではモダニズムが隆盛している中、
ライトは日本の文化に強く惹かれ、いわゆる浮世絵のようなジャポニズムの影響を強く受けます。
実際に7回も来日し、日本でいくつかの作品を残しています。
帝国ホテルは平等院鳳凰堂をモチーフとしていると言われていますし、
来日する中で日本の建築様式が彼の中で取り込まれていったのでしょう。
プレーリースタイルから変化し、新しい扉が開かれ、ホリーホックハウスへとつながります。





ぐるっと建物を半周しました。
低く抑えられたボリュームに葵の花をモチーフにした幾何学模様の装飾が飾られています。

建物の平面を見てみましょう。

中庭を中心に回廊式に部屋が配置されています。
そしてそれぞれの部屋が中庭と裏庭という両方とつながるようになっています。
もちろん西洋にもお庭を囲う建物を建築はたくさんありますが
外の中の距離感が近く、禅寺と方丈庭園の配置、広い縁側と庭という感覚に近いです。
この曖昧さが日本的だと思います。
中へ進んでいきましょう。

アプローチから玄関へ。

低く低く抑えられたエントランスロビー。

リビングルームの前室、ミュージックルーム。

ふっと外を見ると、列柱に沿った水路。


中庭に出る。

リビングルーム


暖炉のまわりにも水盤があったようです。


リビングよこのテラス

サンルームへの階段。ちょいみせがポイント。

巧みな床の段差や、部分によっては極端に低いと思われる天井で、ダイナミックに空間を切り替えながら連続させていく。
ニヤニヤが止まらない森。


書斎。随所に浮世絵や日本画が飾られている。

本来はベッドルーム。今はギャラリーとして使われている。

寝室横の朝食部屋。

裏庭を望む窓。
どこにいても庭と隣合わせ。


ダイニングとキッチン。

視覚的な調度品だけで無い、様式としての日本らしさを感じられたのは私だけでしょうか?
ライトの傑作。ホリーホックハウスでした。