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EVENT 2025年06月28日

ロサンゼルス研修 vol.5

天使のマリア⼤聖堂の見学を終え、次に向かうは・・・ここ。

ウォルト・ディズニーの妻、リリアン・ディズニーが音頭を取り、
建築界の巨匠フランク・O・ゲーリーが設計した「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」
このホールは、設計着手から完成まで15年もの年月を要し、ゲーリーの転換点になった作品ともいわれております。
まずは全景から紹介。

遠くからでも異彩を放す、波打つステンレススチールのファサード。戦艦のような花びらのような・・・
もはやアートの域。
このファサードに使われているのがステンレスパネル。

実は、このパネルの表面処理を日本企業(東洋ステンレス研磨工業)が行ているとのこと。
当時、ゲーリー氏の指名のもと、米ディズニー社から直接受注を受けたことで大きなニュースとなったそうです。
感心しながらパネルをよく見てみると、鏡面とマットの2種類の仕上げが使い分けられていることに気づく。
曲面だけで終わらせない設計者の拘り、それを可能にした技術力を感じます。

ガイドさんの指示に従い中へと入ります。(ここぞとばかりに英語の勉強をおろそかにしたことが悔やまれます・・・)


三次元曲面がファサードだけでなく内部空間まで続く。
この日はあいにくメインホールを見学することができませんでしたが、
音響設計を日本人音響設計家の豊田泰久氏がされているそうです。
外部にも、内部にも日本(日本人)の技術力が使われている・・・なんだか誇らしい気持ちになりますね。

さらに中へと進む。 文字の書かれた壁でなにやら解説が始まる。

どうやら、この施設建設にあたって建設費を寄付された方の名前が壁のいたるところに記されているとのこと。
非常に多くの方の寄付のもと完成した施設であることがわかります。

こちらの壁面。見る角度によって文字が消えて見える・・・なんとも不思議な現象です。
建物を出て外へ向かう。
 
変わった仕上げの階段に出会う。蹴上面だけアライダシ?ちょっとした工夫で印象が変わる。
違う角度から見学していると隣にボックスの建物が登場。外壁の張り方が面白い。



コンサートホールのステンレス板と同様のデザイン張。
日本では目地を入れることが多くこういったデザインはあまり見ない。

この日はまだ2つ目の見学だったが、十分すぎる内容。
非常に充実した研修がまだまだ続く・・・
以上、設計部佐野でした。

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