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EVENT 2025年06月07日

ロサンゼルス研修 vol.2

先週から始まりましたロサンゼルス研修ブログ。
Vol.2として設計部の佐野がお伝えしていきます。
※まだVol.1見られていない方はこちらからどうぞ!(Vol.1)
橋本が住宅建築を中心に紹介しておりましたので、私は非住宅を中心にご紹介。
さて今回取り上げる建物はこちらです。

天使のマリア⼤聖堂〈ホセ・ラファエル・モネーオ・バリェス〉
スペインを代表する建築家ホセ・ラファエル・モネオ氏設計の教会です。
敷地に入るやいなやスケールの大きさに驚かされます。

世界で3番目に大きい協会、そしてカトリック教会としては
全米で最も大きい教会とのこと。
さて外観から見ていきます。
全体的に直線的でシャープさがあり、教会と感じさせないモダンなデザイン。
外壁がベージュの打ち放しコンクリートで、植栽計画と相まって南国らしさを感じるファサード。

ガラスボックスと外壁で表現された十字架がまた良いアクセントに。
これだけでも内部が気になりますね。

入口に向かう
ヘリンボーン調にデザインされた鉄扉がお出迎え。

外観の水平デザインに合わせるのではなく、ここで斜めに変化させてるところがまた良い。

そのまま中へ、

柱と思わせる柱が見当たらない、それでいて圧巻の大空間。
構造体までもデザインの一部にとりいれられた素敵な空間です。
シンメトリーな構成が多い教会ですが、明らかにアシンメトリー。外観と違って複雑です。
壁面上部には随所にハイサイドが設けられていて、室内にやさしく光が差し込むデザイン。


外から確認した十字架のガラスボックスに目を向ける。

そこには屋外とはまた違った表情の十字架・・・オニキスから優しく光が差し込む。
十字架を構成している壁を傾斜させ内部にまで取り込むことでデザインを際立たせている。
同じ部位で外と内とで待ったく違うデザイン。
正直心打たれました・・・

続いて回廊へ

階段越しに目に入る地窓。外部の緑が感じられます。

窓上の垂れ壁が構造的に必要だったのか、意図したのかはわかりかねますが、
サッシのサイズと、この懐の奥行のバランスが個人的にすごく心地いい。

ファサードとエントランスドアの直線の使い方。
同じガラスと外壁で異なる表情をもたらした十字架のデザイン。
明り取りのハイサイドの取り方
地窓の納め方

ひと手間加えるだけ感じ方が変わる・・・

建築デザインの面白さですね。

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