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EVENT
2025年02月21日
京都寺院研修2
前回の水上の京都寺院研修に続けて浅田も気になった寺を紹介いたします。
東福寺-本坊庭園
東西南北それぞれに庭が配置されており、それぞれが違ったテーマを持ちながらも全体的な流れを生み出しています。
南庭…中国の神仙思想に基づき、仙人が住むと言われている理想郷「蓬菜」の世界を表現しています。その奥には京都五山をイメージした山があり、京都の禅宗の力強さも踏襲されています。白砂は荒波のようにも見え、仙人の思想にたどり着くためには険しい道のりが必要であるという印象を受けました。


西庭…西庭に向かうと、京都五山の山から日本古来の市松模様が、サツキによって表現されています。敷石である葛石も隅が少し飛び出しているデザインと、立体的に剪定されたサツキは市松模様をより際立たせています。

北庭…北庭は西庭の大きな市松模様とは対照的に、苔と敷板によってより細かな市松模様が表現されています。そして進むにつれて市松模様がまばらになっていく。日本特有の思想が時には力強く、時には儚いという多様な捉え方を感じることのできる空間です。

東庭…円柱が北斗七星の星の位置に配置されています。なんと宇宙です。また、円柱周りには白砂によって波が表現されています。南庭の白砂の波の深さ・間隔は変わらないのにこちらは無音、まさに宇宙だなと思いました。南庭から東庭にかけて、白砂とそれを取り巻く素材でここまで対比することができるのか、と脱帽いたしました。単純な対比ではありません。

寺を見て、庭園それぞれに目的があり想いを膨らませることができました。
今後、その想いを膨らませ、共感していただけるようなお客様と共に建築を創りたいと感じました。
以上、浅田でした。
東福寺-本坊庭園
東西南北それぞれに庭が配置されており、それぞれが違ったテーマを持ちながらも全体的な流れを生み出しています。
南庭…中国の神仙思想に基づき、仙人が住むと言われている理想郷「蓬菜」の世界を表現しています。その奥には京都五山をイメージした山があり、京都の禅宗の力強さも踏襲されています。白砂は荒波のようにも見え、仙人の思想にたどり着くためには険しい道のりが必要であるという印象を受けました。


西庭…西庭に向かうと、京都五山の山から日本古来の市松模様が、サツキによって表現されています。敷石である葛石も隅が少し飛び出しているデザインと、立体的に剪定されたサツキは市松模様をより際立たせています。

北庭…北庭は西庭の大きな市松模様とは対照的に、苔と敷板によってより細かな市松模様が表現されています。そして進むにつれて市松模様がまばらになっていく。日本特有の思想が時には力強く、時には儚いという多様な捉え方を感じることのできる空間です。

東庭…円柱が北斗七星の星の位置に配置されています。なんと宇宙です。また、円柱周りには白砂によって波が表現されています。南庭の白砂の波の深さ・間隔は変わらないのにこちらは無音、まさに宇宙だなと思いました。南庭から東庭にかけて、白砂とそれを取り巻く素材でここまで対比することができるのか、と脱帽いたしました。単純な対比ではありません。

寺を見て、庭園それぞれに目的があり想いを膨らませることができました。
今後、その想いを膨らませ、共感していただけるようなお客様と共に建築を創りたいと感じました。
以上、浅田でした。