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EVENT 2023年08月25日

研修旅行 ~神戸・淡路島 6~

神戸・淡路島建築研修報告、第6弾!
淡路島にある真言密教の寺院、本福寺の本堂である「水御堂(みずみどう)」のご紹介です。

設計:安藤忠雄建築研究所
構造:鉄筋コンクリート造
規模:地下1階
延床面積:417㎡
竣工:1991年
受賞:第34回建築業協会賞

駐車場から看板に沿って本堂へ向かうと現れたのは大きなコンクリートの壁。
俗界と聖界の境目とされているそうです。


このかべを抜けるとさらに弧を描いた大きなコンクリートの壁があり、廻り込むと大きな楕円の蓮池の水盤が!
規模は地下1階なので地上から見える建物はありません。

蓮池には大賀ハス(古代ハス)と睡蓮が植えられており、季節にはまた違った風景が広がるでしょう。
本題の、本堂はというと蓮池の中央辺りに切り込まれた階段を下った先に入口があります。


本堂は蓮池を屋根として、その下に広がっているのです。
安藤氏の発想の原点は、若い頃に仏教発祥の地、インドで見た蓮で覆われた池の情景。
蓮は、釈迦の姿の象徴とも言われ、この蓮池に包まれた御堂ならば、権威主義的な大屋根よりも、よほど仏教精神にかなっているのでないか。
既成概念にこだわらずに、仏教とは何か、寺院とは何かと、原点から考え直してみた結果、このユニークでモダンな外観が生まれたそうです。

中に入ると、朱色の壁に囲まれた本堂に。
下の写真は本堂の裏側の回廊。


本堂に入ってからは終始、厳かな空気が流れていました。
また、蓮の咲いている時に訪れたいですね。

ビルド建築設計室 水上

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