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EVENT 2024年08月16日

佐川美術館

皆さんこんにちは。浅田です。

今回はお盆休みの間に高校時代の友人と日帰りで滋賀の方に行って参りました。
その際に寄った建築記録になります。

●佐川美術館
竣工:1998年(本館) 2007年(樂吉左衞門館)
設計:竹中工務店

運送業界の大手『佐川急便』の創立40周年を記念して1998年に開館した美術館です。
そして2007年には『樂吉左衞門館』(茶室)が増築されています。

ゲートを通ると、まず飛び込んでくるのは巨大な切妻屋根の本館です。しかも二棟が連なっています。
丸みを帯びた庇先、連続する円柱、水盤の真ん中に立つ巨大な建物は西洋の神殿のような神聖さを醸し出しています。


また、入口に向かうための水盤にかかる橋は本館に対して斜めに配置されており、次の空間への期待感が大きくなる工夫がされていました!

樂吉左衞門館に隣接する地下二階のホールは圧巻でした。

杉板張りのコンクリートが空間を囲み、一部の壁が水盤を介したわずかなトップライトに照らされ、幻想的な空間を演出していました。
さらに床、天井、ベンチに杉が使われた空間は、自然の風景を感じ取る茶室空間の解釈が取り込まれていると思います。
(予定を急に決めたので、茶室見学の予約をしていませんでした、、、無念。。。)


トップライトに照らされた壁をまじまじと観察してみると、若干ですが他の壁より、杉板の継ぎ目の凸凹が荒いような気がしました。
トップライトによる影をより強く表現したかったのかな、と思考しました。

ちなみにいうと、同行した友人は建設業とは全く無関係の仕事をしていますが、建築巡りに付き合ってくれます。本人も建築の話を聞くのが面白いと言ってくれてとてもうれしいです。
逆に建築を見たままの率直な意見が、自分の凝り固まった思想を柔らかくしてくれます。こういった友人はずっと大切にしていきたいです。

最後に、階段部分に謎の開口部分を見つけた時の私を友人が撮っていたので載せておきます。建築とは無関係の人からしたら我々の行動はおかしく思われるのでしょうか、、、止めませんが、、、

以上、浅田でした。
 

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