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EVENT 2024年06月14日

【建築紹介】淺沼組名古屋支店

皆さんこんにちは。浅田です。

今回はSDGs(持続可能な開発目標)関連で、以前に『淺沼組名古屋支店』を見学させていただく機会がありましたのでその建築事例紹介をします。

名称:淺沼組名古屋支店
住所:名古屋市中村区
設計:川島範久建築設計事務所 + 淺沼組一級建築事務所
施行:浅沼組
概要:築30年の鉄骨造 地下1階 地上8階 の改修
竣工:2021.09


淺沼組は大阪府に本社を置く建設会社です。大手建設会社として2021年4月に「GOOD CYCLE PROJECT」を発表しています。
SDGsが謳われる建設業の未来を見据え、人間・地球が良い循環を目指すために新しい素材や技術の開発、
サービスの提供に取り組んでいます。このプロジェクトの代表的な作品として淺沼組名古屋支店が改修されました。

正面ファサード。
取り付けられているのは樹齢130年の吉野杉。なるべく一本の木からとれる丸太を使用して無駄な端材を出さないようにしています。
そのため上階に行くにしたがって細くなっていますが、それが一本の木としての存在感を醸し出しています。
また、この状態で乾燥させており、乾燥が終われば家具などの材料の転用も可能とのこと。


エントランス・EVホール
改修計画のため、既存の躯体は残しています。一部仕上げを剥がしたままの状態で残っており。既存建物の記憶が感じられます。
こういった新と旧が混在している空間は個人的に好きです。


階段標識
各階の階数標識が建築計画で用いた環境にやさしい材料でデザインされており、数字の横には材料の説明に記載があります。
二酸化炭素の排出量を大幅に削減できる環境配慮コンクリート、回収したペットボトルのごみを原料とした再生ポリエステルカーテン…etc.


建物内に置かれている家具のほとんどは、建設中に出た端材を活用しています。また、建物全体に扱われている赤土は
瀬戸の建設現場の残土から不純物を取り除き、加工した左官材料となっています。使い終えたらそのまま土に還すことも可能。


会議室の一部にやたらと素材感のある土壁があるな、と思っていたら、なんとこれは事務所スタッフがワークショップで土を投げつけたものだそう。
つくる工程に社員が参加することで、建物に愛着がわく。長くいる事務所だからこそ、精神的にも安らぐ空間になっています。

築30年のビル改修、建築廃材を用いたインテリア、利用者が建築工事に参加し愛着のある建築を建てる、などSDGsに対して真正面に向き合っている建築でした。

以上、浅田でした。
 

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