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EVENT 2024年06月09日

加茂岩倉遺跡ガイダンス/島根県立美術館

島根県旅行記、今回の行き先は…。


山間を通る道を跨ぐようにかけられた橋状の建築。
加茂岩倉遺跡ガイダンス

雲南市にという町にある銅鐸遺跡の保存・展示施設。
加茂岩倉遺跡は、農道工事の際に全国最多39の銅鐸が出土した遺跡です。

 
上下動線を兼ねる橋脚にあたる部分は杉板打放し、階段は折り返しから鉄骨階段で軽やかに。


エレベーターホールは抜けの空間。




中に入ると通路状にベンチがあり、ガラスを通して遺跡を一望することができるようになっています。
壁の裏側は銅鐸のレプリカと遺跡の解説パネルの展示スペース。

中を通り抜け反対側に出ると、すり鉢状の地形に沿った通路が遺跡のほうまで伸びていきます。

反対側から見た外観。

遺跡の整備にあたり、行政と地域が一体となり計画されたこの施設。
構想の中に、「弥生時代への思いに浸れるよう時間を超えた空間に佇む場所を」という想いがあったそう。
できるだけその土地の地形を残し、最小限の機能だけを奉仕するというこの建築のあり方が、素朴ながら印象的です。

最後に訪れたのは…


宍道湖の湖畔に建つ島根県立美術館。
山陰地方で多くの建築を手掛けている菊竹清訓が晩年に設計した建築です。







水面と大地をつなぐ風景と一体化したような優美な曲面は、「刻々と変化する渚」をモチーフとしたデザイン。






エントランスホールの天井も穏やかな波状のカーブを描き、2階のロビーまで覆っています。
内部全体を一枚の曲面が包み込み、それが宍道湖のほうに滑らかに繋がるように伸びていきます。


上から見ると変形した平面計画、それを緩やかに覆う一枚の大きな屋根。


展望デッキから

チタン製の屋根は、汽水湖である宍道湖からの塩害に配慮したもの。この屋根が空の色を映してその表情は刻々と変化するそうです。
対岸から見たときに、周囲の景観や背後の山並みに配慮して建物自体の高さは抑えた計画となっています。

豊かな周辺環境の享受、内部空間の一体感・流動性、気候への対応、景観への配慮、
様々なテーマに対して一枚の屋根で応答するということを示してくれる名建築でした。

池内

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