STAFF BLOG

スタッフブログ

WORKS 2023年04月07日

最近読んだ本とこれから読む本

相変わらず活字中毒が治らない森です。
(治す気は更々ありませんが)
乱読で読み飛ばすことが多いのですが、
最近読んで面白かった本を1冊紹介します。


日本語タイトルは
「石造りのように柔軟な」

イタリアの山岳地帯に存在する
19世紀に建てられた石造の古民家を
フィールドワークで調査した
研究結果報告。

建築的な成り立ちや工法についても
面白いのですが
例えば
「石積の擁壁で段々畑を造成すると
石積が日中に蓄熱して畑の土を温めるので
一年を通して気温の低い地域では
農作物の収穫に影響している。」
といった石の特性を生かした先人たちの知恵に
うならされます。

近年ではこういった村が過疎化で
放置されているのですが
活かされている村では
電気、通信などのインフラが入り込みます。
電線が張り巡らされ、変圧器などが配備されるのですが
「受け継がれてきた地産地消の美を備えた建築に
技術と効率しか考えない電線網が適当に壁に取り付き
村々の空中を飛び回ることでその景観は醜悪なものに
変わってしまった。」
という変化が起きました。
便利さを追求することは決して悪いことではないのですが
往々にして景観・デザインを考えずに設備を配置することは
今の私たちにも起きていることです。

石積の古民家について勉強しようと
手に取った本ですが、
もっと広い視野で考えさせられました。

続いてこれから読もうとしている本。

「東京はじまる」は東京駅をはじめ、
東京の主要な建築を設計した
辰野金吾の物語。
帯の
「私が一日休めば東京の完成は一日おくれる」
が効いてます。

ル・コルビュジェは・・・
これまでどれだけ読んできたかわからない
コルビュジェの本。
自分でもまだ読むかと思いますが
読んでしまう。

同じく隈研吾の本。
帯の
「和の建築がもっと好きになる」
に惹かれました。

文庫本でこういった本があるのはありがたい。
この3冊は六本木ヒルズ横の蔦屋書店で同時購入。

ここの蔦屋書店は文庫サイズの建築関係書籍が多く、
お気に入りです。





 

お問い合わせや資料請求は
以下よりお気軽にご連絡ください。

MAIL メールでのお問い合わせ フォームへ
PHONE 電話でのお問い合わせ tel.052-772-2421 (営業時間 9:00〜18:00 )