STAFF BLOG

スタッフブログ

EVENT 2024年04月12日

古代出雲歴史博物館/大社プレイス

島根県益田市グラントワから一度松江市に入り、そこから宍道湖沿いを走り出雲市へ。

こんにちは池内です。島根県旅行記、今回は出雲市編です。



島根県立古代出雲歴史博物館
大国主命や国引き伝説をはじめ日本神話をわかりやすくした映像展示、
壁面を埋め尽くすほどに並べられた大量の青銅器と大刀、
ジブリ映画「もののけ姫」のモデルとされる、たたら製鉄の歴史
など色々興味深い内容が展示される博物館です。
設計は槙文彦氏。


駐車スペースを兼ねたアプローチは軸線を強調し南側に伸びてきます。

そのままギャラリーを突き抜けて受付へ。思い切った距離をとることで、直線を進むだけでもシークェンシャルな体験を演出。
(あとから知りましたがこちらは東側入口だったそう)


中央ロビーには「宇豆柱(うずばしら)」。
宇豆柱とは棟持柱のことだそうで、大木を3本まとめた状態で発見されました。

 
建物中央から西側に、これまた思い切り突き出したガラスのボリューム。右手に見える北山山系の眺望を受け止める構成です。
細長い空調廊下の奥にはカフェ、1階にはミュージアムショップがあります。ただしこの日はお休み。
(この左側が正面入口でした。この日は雨でほとんどの人が東側入口を利用してたようでした)


奥の赤茶色の壁の素材はコールテン鋼。鉄の素材感はたたら製鉄の歴史にリンクしています。


内外同じ高さで揃え、さらにサッシを見せないようにしてシームレスに連続させる。
(外が雨で濡れてなければよかったのですが仕方ない)


その後、出雲大社に参拝し次の目的地へ。


大社文化プレイス
出雲市(旧大社町)に所在する地域住民のためのホールや図書館が入る複合施設です。設計は伊東豊雄氏。


上から見ると

大きく弧を描いた輪郭を持つプラン、スパッと切ったようなガラス張りの立面、また一部地面に溶け込んだようになっているのも特徴的です。


軽快なガルバリウムの屋根を突き破るRCの量塊はホールのフライタワー。
RC打放しの素朴さ、潔いほどモノリシックな造形、外に飛び出してしまった無防備さ。
とにかく不思議な存在感を放っています。



エントランス

図書館


丘になっている外部と内部のホワイエの境界



建物裏側のテラス部分で、上が内側、下が外側から見た写真。内外で一体利用できるようになっています

曲線/直線、内/外、軽やかさ/重々しさ、空間に色々な対比が見えてきて奥深い建築です。


池内
 

お問い合わせや資料請求は
以下よりお気軽にご連絡ください。

MAIL メールでのお問い合わせ フォームへ
PHONE 電話でのお問い合わせ tel.052-772-2421 (営業時間 9:00〜18:00 )